お盆の夜に
お盆期間中に、非常勤の仕事で高齢者施設の夜間勤務に入りました。
その施設で、看取り期に入っておられる入居者様がいらっしゃいました。以前から少しずつ食事の量が減り、直近では水分もほとんど受け付けなくなっておられました。
夜明けにはまだ少し早い、三時半頃だったと思います。その方は静かに息を引き取られました。医師が来て死亡診断を終え、ご家族様と共に、寝台車でご自宅へと帰られていきました。
ただ願うこと
こうした場面は、高齢者施設では決して珍しいことではありません。それでも、毎回ご本人様が大きな苦痛もなく、安楽な状態で最期を迎えられたかと気になってしまいます。
限られた時間の中で、自分にできることは本当に少ないものです。記録をつけながら、ご家族様が到着されるのを静かに待つ。それくらいのことしかできません。
そしてご家族様に、お疲れが出ないよう願うばかりです。
寝台車が施設を出ていく後ろ姿を見送りながら、お盆の夜空の下で、そっと手を合わせました。