仕事終わりに来られた息子さんから学んだこと
仕事終わりに訪れた、ある息子さん
先日、勤務先の高齢者施設の入居者様が体調を崩され、病院に入院されました。その数日後、息子さんが仕事終わりに、衣類などの必要物品を取りに来られました。年齢は私とそれほど変わらない男性で、お会いした瞬間から「感じのいい方だな」と思いました。
一つひとつの振る舞いに表れる人柄
まず、時間外に来たことを丁寧に詫びてくださいました。居室までご一緒する間も、すれ違う職員一人ひとりに挨拶をされ、どんな反応が返ってきても、笑顔でお礼を伝えておられました。
お見送りの際には、入院先の先生からの説明も教えてくださいました。専門的な言葉も正確に理解されていて、それでいて少しも嫌味がなく、聞いていてとても穏やかな時間でした。服装からは、おそらく介護関係のお仕事ではなさそうです。きっとご自身で調べ、お父様やお母様のことに真剣に向き合ってこられたのだろうと感じました。
自分の環境と重ねて
もしかすると、私と似たような環境の方なのかもしれません。仕事を持ちながら、親御さんのことを気にかけ、時間をやりくりして足を運ぶ。そんな日々の中でも周囲への気遣いを忘れない姿に、大切なことを教えていただいた気がします。
これまで施設の仕事や家族の介護を通じて、ご家族の気持ちが揺れる場面を何度も見てきました。慌ただしい中で周りに心を配るのは、決して簡単なことではありません。だからこそ、あの自然な振る舞いが心に残りました。
少しずつ近づけたら
私は笑顔がぎこちなく、その方とは程遠いです。それでも、あの穏やかな雰囲気に少しでも近づけるようにしていきたいと思います。笑顔は急には変えられませんが、目を見て挨拶をすることや、感謝を言葉にすることなら、今日からでもできそうです。