「介護する人は家族にはなれない」という言葉の意味
ある方からいただいた言葉
介護のお仕事を始めたばかりの頃、当時介護を教えてくださっていた講師の方に「現場で気をつけておられた事を教えてもらえませんか」とお聞きしたことがあります。
その時に教えていただいたのが、こんな言葉でした。
「介護する人は家族にはなれない。その人にとって家族が一番である事が理想」
当時の私は、その言葉の重みをよく理解できないまま、なんとなく「利用者さんにとって一番の存在になりたい」という気持ちで現場に立っていたように思います。
現場に出てからしばらく忘れていたこと
実際に現場に入ると、覚えなければならないことが本当にたくさんあります。目の前の業務に追われるうちに、教えていただいた言葉のことも、いつしか記憶の片隅に追いやられていました。
けれど、少しずつ業務に慣れ、研修などに参加する機会が増えるにつれて、「利用者さんのために」という言葉を耳にするたびに、あの日の言葉がふと蘇るようになりました。
いま、あらためて思うこと
ご家族の形や関係性は、それぞれのご家庭によって本当に様々です。ですから一概には言えませんが、それでも私は今、この言葉を自分自身の軸として大切にするようになりました。
介護保険外のサービスを提供させていただく際にも、本人様・ご家族様との情報共有を意識しています。サービスの後には毎回、ご家族様へ報告のメールやLINEをお送りし、その日の本人様の様子や仰っていたことをお伝えするようにしています。そうすることで、ご家族様の視点から気になる点があればご連絡をいただけますし、本人様に必要な対応をとっていただくこともできます。
これからも、その方らしいご家族様との時間を大切にできるよう、間をつなぐ存在でありたいと思います。