ミスへの対応も、仕事の品質だと思っています。
エアコンクリーニングの仕事では、「きれいにすること」だけがゴールではなく、お客様に安心して使っていただくことが、本当のゴールだと思っています。
先日、特別養護老人ホームで施工した天井埋込型のエアコンについて、「風量が弱い」というご連絡をいただきました。
考えられる原因をまとめて現場にお伺いし、ひとつずつ確認しました。ですが、その時は原因を特定できず、消去法でモーターが劣化してきているのではないか・とひとつの仮定を立てました。
そこでご担当の方がメーカーに確認を依頼してくださったところ、モーターが逆向きに付いているのが原因ではないか・とお話があったそうです。
そして今回、確認したところ、私自身がモーターを180度反対向きに取り付けてしまっていたことが原因だと分かりました。
正しい向きに取り付け直すと、勢いよく風が吹き出し、正常に運転することを確認できました。
その後、訪問前にリストにしていた同じタイプのエアコン全てモーターの向きを確認し、他の機器には問題がないことも確認しました。
今回のミスについて、お客様には正直にお伝えし、お詫びしました。
するとご担当の方から、
「いい加減な業者さんやったらもうちょっとキツく言いますけど、作業を見ていて丁寧にやってくれているのは分かっています。」
「誰でもミスはありますし。」
という、本当にありがたい言葉を掛けていただきました。
今回の原因を振り返ると、作業場所は壁際で、脚立の上で身体の向きを180度変えてモーターを取り付ける必要がありました。
さらに厨房との間に養生シートを設置していましたが、風でシートが外れそうになることや、清掃中に確認していた白い粉が厨房へ飛散しないかということに気を取られ、本来確認すべき「モーターの向き」の最終確認が不足していました。
また、これまでファンの取付方向の間違いは意識していましたが、モーターそのものを逆向きに取り付ける可能性を考えておらず、その思い込みもミスにつながりました。
今回の経験で改めて感じたのは、技術だけではなく、思い込みをなくす仕組みや確認手順も品質の一部だということです。
仕事では、ミスをゼロにすることが理想です。
しかし現実には、人が行う以上、絶対はありません。
だからこそ、もし不具合が起きたときにはできるだけ早く確認し、原因を調べ、ミスも隠さず正直に説明し、再発防止まで行うことを大切にしたいと思っています。
正直に言えば、自分のミスだと分かった瞬間、隠したい気持ちが全くなかったと言えば嘘になります。
ですが、それ以上に「お客様に安心して使っていただきたい」という気持ちの方が強く、今回の経緯をそのままお伝えしました。
今回、自分のミスにもかかわらず、お客様から温かい言葉を掛けていただきました。
毎回、作業中は気が張っていて気付きませんでしたが、これまでの仕事をきっちり見てくださっていたのだと思うと、本当に嬉しく、感謝しかありません。
一度の仕事では信頼は生まれません。
一つひとつの現場で、丁寧な仕事を積み重ねていくことが、何より大切なのだと改めて感じました。
今回の経験を忘れることなく、同じミスを繰り返さない仕組みづくりと、一つひとつの現場での丁寧な仕事を積み重ねていきます。
またこの経験を、次のお客様の安心につながるよう生かしていきたいと思います。
これからも奢ることなく、安心してご依頼いただける仕事を続けてまいります。