見過ごせない人
大阪の障害者支援事業所で管理者をされている方から、時々お仕事のご依頼をいただきます。粗大ゴミの大量処分や、洗濯機・冷蔵庫の入れ替えなど、一人では運びきれない作業ばかりです。
本来はご自身の仕事ではないはずなのに、その方はどうしても見過ごせないようで、困っている利用者さんのために動いてしまう。そんな姿勢を知っているからこそ、私も「相手に損をさせるようなことがない限り、お断りしない」と決めています。
初めてお手伝いした作業が終わったあと、その管理者の方からこう声をかけていただきました。
「常に依頼できるわけではないけれど、縁が切れてしまうのはもったいない。月に1回でも、うちで働いてもらえませんか」
利益や効率だけを考えれば、割に合わない話かもしれません。それでも「縁をつなぎたい」と言っていただけたことが、素直に嬉しかったのを覚えています。
以来、毎月ほんの短い時間ではありますが、障害のある方々の支援に関わらせていただいています。仕事の大小ではなく、「困っている人を見過ごさない」という姿勢に触れられたことが、今の自分にとって大切な財産になっています。